偏差値70オーバーの超難関大学から超大手自動車メーカーに就職した超高学歴エリートが、すべてを捨てて超ニートになった話

俺はただのニートじゃないんだ。すごいニートなんだぞっ!

もう過去の話ですが、僕は20代そこそこで既に成功が約束された人生を歩んでいました。超頭の良い大学を出て、超有名な大企業に就職して、最高のステータスを身にまとい、一生お金には困らない。そんな人生。

いわゆる「勝ち組」。最高に鼻が高かったです。

でも、僕は敢えてその人生を捨てて、あろうことかニートにジョブチェンジしました。いったい何をどうトチ狂えばそんな選択になるのか?イカれたエリートの心境を、赤裸々に語りたいと思います。

輝かしいこれまでの経歴:超難関大学院からの超大企業就職

20◇◇年、東京工業大学に入学

東京工業大学って、知名度は非常に残念なんですが、国内の大学カーストでは東大京大の次に君臨する超難関大学です。そこの大学院で修士号(工学)を取りました。

ちなみに、短期間ではあるものの在学中にアメリカ留学も経験していて、東工大生の最大の弱点と言われる英語力も僕はばっちりです(TOEICは820点)。

就活では、他の学生が大いに苦しむ中(何十社と応募するのが当たり前のようです)、僕は学校推薦という必殺技で超イージーモードでした。ごめんねごめんね。

20△△年、日産自動車株式会社に入社

給与水準はかなり高かったです。初年度から全国平均を超え、課長クラスなら1000万円なんて目じゃないレベル。会社の駐車場ではよくGTRを見かけました。

同期の中には、二年目で家のローンを組むヤツもいたほどです。たぶん、日産の名前を出せばたいがいの営業さんはニコニコイエスマンになったでしょう。

20○○年(入社から2年半後)、退職

はたから見れば、この上なく成功した人生。でもね、当の本人は何も満足してなかったんですよ。野心とか向上心とか、そういう褒められた理由ではなく。

超ワガママで社会不適合者な僕に、会社で働くのは無理だった

要するに、早い話が、働きたくないでござるーー!!ってこと(ダメだこいつ)。

そう、僕は超エリートでしたが、それ以上に超ワガママな社会不適合者だったんです。

そもそも最初から就職なんてしたくなかった

就活中、どれだけ頭をひねっても「やりたい仕事」なんて思いつきませんでした。仕事って、生きるために仕方なくやるもんだと思っていましたからね。

志望動機?うーん、生活費が欲しいから、以上。

みたいな。もし働かない選択肢があるんだったら、喜んでそっちを選びました。もうあまりに働きたくなさすぎて、

「ていうか、何で働かないといけないんだろう。生まれてきたからには、生きる権利があるハズだ。働かないと生きていけない世界なんて、おかしい」

とか

「そうだ、ベーシックインカムだ。政府はあれを日本にも導入しろ。そうすれば俺は働かなくて済むし、貧困で苦しむ人もいなくなる。最高じゃないか」

とか

「あーヤダヤダ、趣味だけやって楽しく生きていたい。いっそヒモになりたい。無能のくせに社長令嬢を捕まえた先輩が死ぬほどうらやましーーーー!!」

みたいなことをひたすら考えてました。我ながら「子供か!」って感じです。とても偏差値70の大学院生とは思えません。

まぁ、どれだけ現実逃避したところで自分の生活費は自分で稼ぐしかなく、僕は就職する以外にお金を手に入れる方法を知らず。だから結局、就職するしかありませんでした。すっごく嫌でしたけど。超仕方なく。

いざ働き始めたら、社会不適合者の本領発揮

でも、会社で働くってのは、僕にとって地獄以外の何物でもありませんでした。毎日決められた時間に、決められた場所で、決められた仕事をする。上司の指示に従い、言われた通りに動く。この当たり前のことが、僕にはただひたすらに苦痛だったんです。

何で仕事は1日8時間なのか。何で残業しなきゃいけないのか。何で働く時間を自由に選べないのか。何で仕事はオフィスじゃないといけないのか。何でその仕事をしないといけないのか。すべてが理解不能でした。

これじゃ檻の中で飼われている動物状態だ。まさに「社畜」。俺は今、会社に飼われている。首根っこをつかまれて、仕事をさせられている。窮屈で息ができない。死にそうだ。檻から出ないと。俺は、もっと自由に生きたいんだ。

自分で自分のことを決められないのも、他人に管理されるのもガマンできなくて。いつ、どこで、何をやるかなんて俺の勝手だろ、って本気で思っていました。ま、要するにただのワガママです(笑) 自分で言うのもなんですが、擁護の余地がありません。

そしてある時、理解したんです。「あぁ、俺みたいなヤツのことを社会不適合者って言うのか」と。案外スッキリして、自分がそういう人間だと分かってしまえば開き直るのはすぐでした。

そんなわけで、決断。よし、会社辞めちまえ

一応、後先は考えました。腐ってもエリートですから、無鉄砲なことはしません。でも、考えたところで何かが変わることもなかったんです。

「どうせこのまま社畜を続けてても、働く気力はないし良い結果は出せない。そして何より、俺は社畜人生に生きる意味を見出せない」と思ったから。それに、もし退職後の人生がどうにもならなくて野垂れ死んだとしても、自由の無いあの生活を繰り返すよりはマシでした。

そして、特にその後の当てもなく、とりあえず2~3年間は収入ゼロでも暮らしていける貯金があることだけ確認して、退職を決断。それだけの期間があれば、何かしら稼ぐ方法を見つけられるだろうって思ってました。なんてったって僕、エリートだし。まぁなんとかなるでしょ、と(笑)。

そして、出勤するや否や課長のところに駆け付けていってやりましたよ。

「仕事辞めます」って。

好きな時に、好きな場所で、好きなことをしていたい

そんなこんなで、瞬く間にエリートからニートへと大変身を遂げたわけですけども。

控えめに言って、ニート最高

体中に巻き付いていた鎖が全部ほどけて身軽になったような感覚です。いつ起きても良い、いつご飯を食べても良い、いつ昼寝をしても良い、いつ出かけてもいい。意味不明なタスクも、理不尽な怒号も、うんざりずる満員電車もない。いつどこで何をしようが、誰にも何も言われない。

全部、僕の自由

さらに、通勤がなくなったおかげでめちゃくちゃ時間が増えました。たっぷり寝て、アニメも見て、心行くまで趣味の筋トレもして、それでもなお7~8時間は残るんです。その時間で、ブログだって十分に書けます。正直、信じられない。

あぁ、なんて幸せなんだ。もう皆ニートになっちゃえばいいのに。

でも、そんな生活が続くのは貯金がある間だけ。お金が尽きれば、ニート生活も終わる。好きな時に、好きな場所で、好きなことをしていたいだなんて、普通に考えて無理。夢物語、甘ったれた幻想。嫌なことをするからお金がもらえるんだ。

って思うじゃないですか。学生の頃の自分なら、間違いなく同じことを言うと思います。

でもね、もう決めたんです。社会の常識とか普通っていうものにとらわれるのはやめるって。そんなもの、呪いでしかありません。だって、普通の考え方をしていたから、僕は会社っていう檻に閉じ込められていたんです。

僕は、ぜがひでも普通じゃない生き方を探します。もう、あんなのは二度とごめんだから。まぁ見ててくださいって。こんな社会不適合者ニートでも自由に生きていけるんだって、証明してやるんです。

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